新年度、SNSにおける友人たちの輝かしいスタートが目に痛いので
熱海に逃避行の旅にきました
そして新年度早々長年の夢をかなえ、さっそくSNSに投稿です
今回、熱海に来たのは5回目くらい
特に行くところももうないか、と思いつつ観光マップを手に取ったら
私ってば秘宝館に行ってない
全国各地で徐々に消えていっているという昭和のエロ文化遺産、秘宝館
お嬢が物心ついたころには行けない
でもそうこうしているうちに無くなっちゃうかも...
いつ行くの？今かな？
と屈指のギャグを交え若旦那を説得してわき目も振らず秘宝館へ直行
ベビーカーを押しながら坂をえっちらおっちら進むと
ロープウェー下の秘宝館チケット売り場に到着です
秘宝館のチケット売り場にいたのは手嶌葵の30年後みたいな優しげなおばさま
意外に高い、と悩みましたが意を決して秘宝館大人2枚、と告げると
「ちょっとエッチです」
はい、もちろん知ってます！
「はい、ちょっとエッチです」
はい、たぶんちょっとどころじゃないですよね！
「はい、ちょっとエッチです」
この人何で３回もちょとエッチですっていうんだろう...
「もしかして赤ん坊だめですか？」
「そうなんです、18歳以下はダメなんです、ちょっとエッチなんです」
1歳も18禁の範囲だったか...！
こないだまで胎児だったしそこを何とか、とは言わず
おとなしくチケット売り場をあとにし
次に来れるチャンスは17年後か...
としょんぼりしていたら若旦那が男らしく
「俺は行ったことあるし、お嬢おいて行っていいよ」
！一人秘宝館の覚悟、できてない！
今頑張っていくか、17年待つか
暗いところでマネキンと二人きり怖いな
と熱海の海岸で真剣に悩んだ結果
一人で来ました！
チケット売り場に戻って
「やっぱり一人で行きます」
と手嶌葵に言うと
「赤ちゃん、寝てるんだったらたぶん大丈夫ですよ」
見かけどおり優しい さらに
「旦那様、せめて秘宝館の近くにある熱海城とか行かれたら？」
一人で秘宝館に行かせる責任を感じてくれているらしい
「大丈夫です 一人で頑張ります」
かっこよく申し出を断り
ケーブルカーへ乗り込んだぜ！
他に客は男子大学生二人組とカップル一組
一人客がもう一人くらいいたらな～
もっとひっそりうっそうとした森の中などにあるのかと思いきや
ケーブルカーを降りた建物にお土産屋さん風情で併設されている秘宝館
階段を上るとすぐに裸のマネキンさんが座っており
受付のおじいさんが昭和なスケルトンなボックスに着席
入り口を見るに薄暗くおどろおどろしい音声が聞こえてきて完全にお化け屋敷です
チケットを見せたはいいけど入る勇気がないので
「今他のお客さん中にいますか？」
「うーん、たぶんいると思うけど」
「一人で怖いので、次来たお客さんの後ろについてきます」
「はあ」
壁に掛けられた芸能人のサインを眺めて次の客を待つこと5分
ついにあらわれたお客さんは・・・・
次回へ続く！
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