グアムで日焼け止めをきちんと塗ったつもりが焼けていた模様で
若旦那より
「日傘を買おう」
「なんで？」
「ゴマアザラシが黒くなったらセイウチみたいだし」
セイウチってあの歯が巨大で強そうな...
褒めているようでけなしているようで絶妙なたとえに感心した
セイウチ亜衣子の今日のお話は
イルカの話だよ！
グアムは初心者らしく素直にオプショナルツアーに参加したのです
そのうちの一つ
「イルカクルージング」の夕方の部に申し込み
チラシには「遭遇率95パーセント！」
いいねー
かなりの人気らしく船の中の席も満席で
スタッフさんもご機嫌でハイテンション
マイクで注意事項を説明するのも
「看板に出るための階段は頭をぶつけないように気を付けてね！
僕は頭をぶつけすぎてこんなにクレイジーになったんだ！」
練られた乗船注意ギャグを繰り出し
「みんなレッツゴー！」
と説明の締めくくりの掛け声がキマりすぎて
お嬢がおびえて号泣
かなりうるさかったんですが
新婚旅行風カップルや
ナンパされそうな大学生風女子二人組など
ナンパされそうな大学生風女子二人組など
全然目もくれてないぜ！よかった！
で、までどくらせど
イルカの群れにでくわさない
まだかな～
そろそろ日が暮れてきます
サンセットクルージングって感じになってきました
風も涼しくて
ビュッフェの食事もまあまあ美味しくて気持ちの良いムード
日が暮れて船の明かりに寄ってきた虫が
じゃんじゃん皿の上で命を落としていること以外は
たぶん、このビールの缶の中にも10匹くらい溺死しているんだな
と普段働かない想像力がシャカリキに働きだしたので
スタッフさんに意を決して
「イルカは...？」
「今日はいないね、昼はいたけど」
５パーセントに入る女です！
そういえばイタリアでも
青の洞窟に波が高くてはいれなかったんだった
あの時は白の洞窟、とか
頼んでもいない埋め合わせをされたな...
と悲しい思い出がよみがえっていると
BGMの音量が大きくなり曲が変更
あれ、このイントロは...
「恋するフォーチュンクッキー」
！！
確かに売れた 売れたけれども
日本人みんな踊れるわけじゃないんだ、ゴメン...
誰が喜んでるんだろう、と観察していると
どや顔スタッフさんが甲板で完全振り付けコピーで踊りだし
どや顔スタッフさんが甲板で完全振り付けコピーで踊りだし
照れてクネクネする日本人をしり目に
曲を知らないのに進んで踊る外国人のおばさま
ああいう人にわたしはなりたい
いや、おれはなる！
そのあと、各国のヒット曲が流れて
どこか東南アジア圏のおばあちゃん集団が楽し気に踊っているのを見て
クルージング終了
イルカウォッチングクルージングは
イルカ世代のおばさまウォッチングクルージングだった
ということで！
おあとがよろしいようで！
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