大政奉還レストランーパリmollardー

ご飯行かない？とパリの先輩Mさんに誘われ
いくいくー！と答えたところMさんが微妙な顔で
「いつもおじいさんばっかりいるレストランでもいい？」
むしろ気になる
MさんとMさんの息子Gくん（ジャイアンツ好きってことではありません）に
ワクワクで付いていったところ
おじいさんばっかりというか
おじいさんとおばあさんとおじさんとおばさんが多いレストランでした

内装がタイルでキラッキラ
これぞベルエポック、アールヌーボー！
１８６７年創業だそうです
１８６７年、なんか聞き覚えがあるな…
１８６７…いちやむなしい…
大政奉還！
お江戸が大騒ぎの頃、パリにはこんなレストランが出来てましたー
ちょっと知的なブログになってきましたね！

私が注文したのは

味付けされた生牛肉・タルタル
なんだかずいぶん可愛らしいデザインです　
私も子どもと思われたのかな…
味はマスタードの利いた大人の味でした　
途中で飽きがちなタルタルですが珍しく旨かったです

デザートどうしようかな～とリストを見ると
「サプライズオムレツ」
これはなんだかわからないけどGくんが喜びそうである、と注文し
出てきたのはー

メランゲにお酒をぶっかけて火をつけフランべ！
GくんGくん見て見て！
ほらほら、すごいよ燃えてるんだよ！
とレゴのおもちゃに向いたGくんの関心を
サプライズオムレツに向かせようとしているうちに

けっこうな大火事
火の勢い激しく
香ばしいを軽く超えみるみる真っ黒に
「燃えすぎじゃない？」「食べれなくなるよ？」
Mさんと二人でフーフーしたり手であおいで決死の消火活動
炎は片側３分の１を激しく燃やし、消火活動開始１０秒後鎮火しました
中にはアイスクリームが隠れていてたぶんこれもサプライズの一つ
夢のある味でした　また食べてもいい
その時は上手く全体を焼けるよう皿を揺らそうと心に決めました

ポテトフライに夢中のGくん

年中無休で深夜まで営業していて
パーティに使えるとも書いてあり
サンラザール駅からも近く、
便利でいいブラッスリーレストランだなーと満足していると
帰り際、近くにいたおじいさんの集団のお客さんが声をかけてきて
おじいさん①「君たちは中国人？」
私たち「日本人です」
おじいさん②「中国人も日本人も韓国人も同じだよ　そんなこと聞くな」
ポカーンとしてる私の横で
Mさん「あっはっは」
笑い飛ばすMさん
「お爺ちゃん世代は時々ああいうこと言うんだよねー」
器が大きい
瞬間ムキー！大政奉還してやらないぞ！と立腹しましたが
よく考えると
自分もあのおじいさんが
フランス人なのかスイス人なのかベルギー人なのかわかんないことに気づき
「あっはっは」の対応が正解だな、と
勉強になりました！

【Brasserie Mollard】
115 rue Saint-Lazare 75008 Paris
http://www.mollard.fr/

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