パリからモロッコ③ー世界遺産マラケシュー

マラケシュ世界遺産の旧市街でお買い物編
市場の入り口で買った靴屋の兄ちゃんが帰り際
「スパイスは好きか」
と聞いて来て、うーん、と答えに迷っていると
調味料屋に連れて行かれ
案内され　扉を閉められた！怖い！

お兄さんが語るフランス語は半分くらいしか分からなかったけど
どうやらこの国の特産物はスパイスとかアルガンオイルらしく
おもむろに近づいて来て

鼻をつままれる
ガーゼの何やらスパイスを包んで、片方の鼻の穴から吸い込めとのこと
「ギャー！」
とりあえずすごい刺激臭　何の了解も得ずこれは無いよ！
すぐさまKちゃんも

つままれる
頭痛と鼻づまりが治るそうです
い　要らない

結局サフランをオマケしてもらって（向こう曰く）
アルガンオイルを買って記念撮影
ガンガン触られて行くよ！

次は余りにも暑く
ピッタリした服は来てられないという教訓を得
サラサラでヘナヘナの服を探しにお洋服屋さんへ
かなり小さな店で試着室はまず無さそう
「試着できないよね？」
「大丈夫大丈夫！」
「でも部屋が無いよ？」
「あるある！」
で案内されたのが

レジの裏
店のおじさんによる人力カーテン
「僕見ないから！安心してゆっくりね！」
ゆっくりできない・・・

おじさんの努力を買って
２着購入
そして記念撮影　

そろそろ腹が減ったので
地球の歩き方に乗っている地元民に人気という食堂へ

本に載ってるほど混んでは居ないけど
観光客は少なめ
結果的にこのたびで一番美味しかったのはこの店で

ひき肉と卵の何とか
日本でも作れそうな予感もする

体力が全然回復しないので
サウナ＆マッサージで有名な「ハマム」に行くことに
地元のハマムはかなり安い！とガイド本にも実際に行った人にも言われたて
覗いてみたところ
一見さん完全にお断りムード
そしてさすがのO型あいちゃんも
ここで寝転がったりできない…
記者根性、やっぱり無かった！
ということでどこぞのホテルのハマムへ

「わ～綺麗～」
モロッコらしい内装で清潔で
施術してくれるお姉さんも完全に・・・
タイ人でした
「本格的対マッサージです（ニッコリ）」
距離的に日本に近づいてしまったことに現場で気付きましたが
まあいいか・・・

サウナにごろりと寝かされ、垢擦りをしてもらい
流してもらった後は
ベッドに移動してマッサージ
ま、これタイマッサージですけど・・・
真ん中のプールにはいつ入れられるんだろうと待ってましたが
指一本触れず終了でした～

さすがに日が陰って来て楽に動ける気温になり
中央の世界無形遺産に登録されているフナ広場に戻ってみると
「ヘナ（短期間で消えるタトゥー的なもの）をやらないか」
という民族衣装を着たおばさんたちに取り囲まれ
値段を聞くとまあまあする
「二人で５００円しか出さないよ」
「OKOK！」
凄い勢いで座らされ
柄を選ぶ暇も与えず描き始めるおばさん

「めっちゃ速いね！」
２分くらいで書き終わり
おばちゃん「じゃあ一人５００円で」
！！
我々「いや二人で５００円です」
おばちゃん「いいや！さっき一人５００円って言った！」
我々「言ってない！」
おばちゃん「言った！」
我々「言ってない！」
まあこんなことになると思ったね、とKちゃんと作戦会議
我々「私たち今二人で６００円しか持ってない」
おばちゃん「嘘だ！」
我々「ほんとだ！」
おばちゃんたちサイド作戦会議開始
おばちゃん「じゃあなんでもいいから何か日本のものをくれ！」
我々「日本から来てない　フランスから来た」
おばちゃん「フランスのでもいい」
何でもいいってどこまでいいんだろう・・・とカバンを探っていると
カバンを覗き込んで来たおばちゃんたち
「それがほしい」「奥に見えるのは何だ」
私のカバンの中に化粧用パウダーを発見して
おばちゃん「それがほしい」
私「これ使うんだよ」
Kちゃんのカバンの中にリップクリームを発見して
おばちゃん「それが欲しい」
Kちゃん「使ってるよ？」
おばちゃん「それでもいい」
Kちゃん「じゃあいいよ～」
Kちゃん超いい人！
残るは私だけになり
ポケットティッシュを見つけたおばちゃんが渋々
「それでいい」
おばちゃんかなり不満げ　
こちらもなぜか申し訳ない気持ちでティッシュを手渡し
Kちゃんの使用済みリップクリームを塗りながら手を振るおばちゃん
もし今度来ることになったらマトモなものを持ってこよう～