速報：虫その後ーヒトシの家ー

これまで「パリで困ってます」と言いながら
たいして困って無いじゃないかと問いつめられたらぐうの音も出なかったのですが
今回はほとほと困った
もうほとほと言いたくなった　ほとほと
若旦那の虫さされ事件その後

アメリカンホスピタル、というパリに住む日本人御用達の大きい病因で
ナウシカのオウムの目みたいになった水ぶくれを日本人の先生に見せて
度肝を抜いた後つぶしてもらい
その水を押し出す感覚が気持ちよかった、とうっとりして帰って来た若旦那
翌日また刺されてギャー！

また病院に行って二代目水ぶくれをつぶしてもらったものの
虫さんは依然活動中　
夜中に若旦那が捕獲した虫さん２匹　
「つぶしたとき血がぶわー！って出たよ！」
朝から興奮実況する若旦那に
私は刺されないままなので、毎日騒がしいわー
とほっといたのですがそろそろそうもいかなそうなので
フランス人シャロンストーン似の大家さんに相談することに

すると即「プロに頼みましょう」となり
パリに帰って来てすぐ、バタバタと
ゴーストバスターズみたいな虫駆除業者さんが登場
無表情のおじさんが黙々と部屋の隅に薬を注入し
取り出したのはバルサンの超強力版らしきもの

直後、後から来たシャロンストーン大家さんとおじさんの大げんかがスタートし
怒鳴り合い
遠巻きに醤油とかこんぶとかうどんとかパスタとか
外に出ていた食料を隠していたら
大家さんが「１７００ユーロかかる（１７万円）とか言ってるので交渉してる」
！！
シャロンストーン交渉がんばって！

氷の微笑により
値段は５００ユーロまで下がり
大家と我々で折半と相成り
３５０ユーロ払うことに
・・・メルド！！！
３万５千円あったらあんなことやあんなものやこんなことやこんなものが・・・
虫、ぶっ殺す
今まさに死んでるけど

でプロのおじさん曰く
「一日家を空けた方がいい」
というので
急いで宿泊先探しをした結果
二つ返事で快諾してくれたのが

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ヒトシ

過去何度も登場したヒトシをご存じない方のために説明すると
日本が大好きでパリで行われる日本関連イベントに必ずいるフランス人男性
勝手に日本名・ヒトシと名乗る寿司の腕前がけっこうある
という人です

メールで「今日泊めてほしい」
と頼んだら電話がかかって来て
「何が起きたーアイコー！」
「ベッドに事件が起きた」
「あー？オッケー！いいよ！」
決断が速い軽い
夜９時頃お邪魔したらいつもどおりご機嫌なヒトシ
害虫駆除代金と同じ３万５千円払って日本刀を買ったと嬉しそうなヒトシ
まあどっちもどっちかな・・・

貸してくれたヒトシのベットは

激しいヒョウ柄
ヒトシに何か人に言えない悩みでもあるんじゃないか心配になり
その後酒が進み
酔っぱらって

右手と左手人差し指が繋がって電流が流れると
胸の筋肉が上下する
というフランスギャグを披露
意外にクリエイティブです

さらに、
トイレの水流を眺めるのが好きな
飼い猫のロメオは今回

イギリスで異臭騒ぎを起こした
私のサンダルの匂いがお気に入り
ずっとサンダルのにおいを嗅いでいたと思ったら

死んでる
ヒトシ、ロメオが死んでるよ！
その後ロメオは生き返ってヒトシの側で眠りました
私の靴マタタビ的な香ばしさがあるんだな、と自信を取り戻しました

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